就職、転勤、結婚、入学、病気、などなど、それまでと違う生活が始まった時って、心が落ちつかないですよね。
いつもの自分のペースと違ってしまい、なんだかザワザワする・・・。
そんな気持ちがザワついている時こそ、一汁一菜の出番です。
暮らしの変化や慌しさに振りまわされず、自分がコントロールしているシンプルな食卓を、1日のどこかに作ること。
それが日々の暮らしに安心をもたらしてくれます。
ぼくら家族は2017年から2018年にかけて日本全国で移住先探しの旅をしていました。
住む場所があちこちに変わるので、環境の変化がすごい。
そこでぼくは、シンプルな暮らしを維持するため、移住先探しの最中も一汁一菜を続けていました。
この記事を読んでくださっている方の中には、
一汁一菜に最低限必要なモノって何なの?
移住体験住宅での暮らしと食卓ってどんな感じなの?
といったことに興味がある方も多いと思います。
そこで、一汁一菜のひとつの活用例としてぼくの体験をみなさんと共有したいと思います。
もしかしたら、あなたの暮らしの中でより一汁一菜を活用するきっかけになるかもしれません。
移住体験から学んだ一汁一菜に必要な道具
移住体験住宅で一汁一菜ライフをしたことから、一汁一菜に最低限必要な道具が何かが理解できました。
ここに挙げる最小限の道具があれば、地方で移住体験している最中でもふだん通りの一汁一菜が続けられます。
調理用に
- 冷蔵庫
- お鍋(みそ汁用と炊飯用の2個)
- おたま
- しゃもじ
大抵の移住体験住宅には炊飯器が備え付けてありますが、フタ付きのナベがあれば炊飯器なしで事が足ります。
まな板と包丁はあった方が便利ですが、なくても一汁一菜はできるので必須ではありません。
合わせて読みたい
食事用に
- 器(ごはん茶碗、みそ汁茶碗、おかずのせる用の3つ)
- お箸
自宅で一汁一菜をするにも、これくらいあれば大丈夫ですね。
北海道上士幌町の移住体験住宅ってこんなところ
時に西暦2018年、1月。
ぼくら家族3人は、自宅のある横浜を発ち、北海道十勝エリアにある上士幌という町で3週間の移住体験をしていました。
上士幌とは、
羽田空港から、とかち帯広空港まで1時間35分。
とかち帯広空港からバスで、上士幌町まで1時間20分。
人口5000人強、面積の76%が森林、最低気温マイナス20度の、いわゆる田舎町です。
横浜生まれ、横浜育ちの都会っ子のぼくら夫婦が、なぜ見知らぬ北国である上士幌町で移住体験をしようと思ったのか?
それは、移住先探しを始めた目的のひとつが、都会にはないゆったりとした時間、自然あふれる環境の中で子育てをすることだったからです。
上士幌町は子育てに力を入れていて、北海道の雄大な自然が控えている。
ぼくら夫婦が求める条件を満たしている、とても魅力ある町に思えました。
最終的に上士幌町に移住することはありませんでしたが、ここですごした3週間はぼくら家族にとって貴重な体験となりました。
滞在したのは、短期体験住宅1号と呼ばれる移住体験専用の住宅。
こんな素敵な住宅が、一日あたり数千円で借りられます。
台所はこんな感じで、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、IHコンロ、一通りの調理器具、お皿などのカトラリー類が備わっています。
前述したように、一汁一菜に炊飯器は不要、電子レンジもあったら便利くらい。
建物の外観と台所の写真が手元に残っていなかったので、上士幌町のサイトからお借りしました。
上士幌町への移住に興味がある方は、上士幌の移住情報サイト「移住.com」さんで詳細を見てみてください。
滞在したのが1月だったので、住宅の外は一面の雪景色。
住宅の目の前でそり遊びができます。
雪かき用のスノーダンプでパパ走る!
パパ転ぶ!ズザーッ!!
ちなみに、気温が低すぎて雪がサラサラのため、雪だるまは作ることができませんでした。
最寄りのスーパーまでは徒歩で片道30分くらい。
町の皆さんはほぼ全員車で移動しますが、3週間程度ならレンタカーなしでもいけますね。
ザクッザクッと雪を踏みしめつつ、徒歩で買い出しをしてきました。
移住体験中に作った一汁一菜ごはん
上士幌町に限らないのですが、基本的に移住体験住宅では食材を自前で調達する必要があります。
雪を踏みしめながらスーパーに行き、十勝といえば豚肉だよねー、冬は野菜がたっかいなぁーなどと呟きながら、お米やみそを買ってきました。
で、作ったごはんたち。
玄米ごはん、豚肉と玉ねぎとジャガイモのみそ汁、納豆。
せっかくなので、みそまで含めてぜんぶ北海道産の食材で作りました。
北海道産の豚肉で豚丼。副菜は十勝さんの豆金時。
北海道産のパクチーでパクチーごはん。
十勝男爵の冷凍コロッケや、上士幌産の乾燥野菜を使ったみそ汁を織り交ぜながら一汁一菜。
上士幌のとなり町・士幌町産のチコリーを副菜に。
そしてデザートは、庭に降りつもる雪でつくったサクサクかき氷。
衛生面にはちょっぴり目をつむって、ここでしかできない体験を娘と一緒に。
まとめ
そんなこんなで、移住体験住宅でも一汁一菜になりました。
住まいが横浜から上士幌に変わっても、いつもの食卓と変わりありません。
台所と最低限の道具があれば一汁一菜ライフはどこでもできます。
みなさんも、生活が変わった時はとくに「一汁一菜にするぞ」と決めておくと精神的に圧倒的にラクだと思います。
一汁一菜さえできれば、「(自分がコントロールしているシンプルな)つくりたい食事が作れた!」と満足することができますからね。
それでは、また!