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子どもの無気力やイライラの原因は食卓にあり。糖質の取りすぎによる悪影響と対処方法。

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子ども

あなたのお子さんは、食後にボーッとしたり、イライラしたり、キャーキャー叫んで興奮したりすることはありませんか?

もしかしたらそれは、あなたが用意している食べものから糖質を取りすぎている事が原因かもしれません。

この記事では、子どもの無気力や過剰な興奮の原因になる、糖質の取りすぎの問題点と対処方法について紹介します。

じぶんの子どもにはいつも笑顔でいて欲しいものですよね。

糖質が子どもへおよぼす影響を理解することで、子どもがおだやかに笑顔でいられる時間を少しでも増やしていきましょう。

糖質は生きていくうえで大切な栄養素

糖質は、砂糖やデンプンに多く含まれる栄養素です。

糖質のかたまりである米を主食とする日本人は、全てのエネルギーのうち60%近くを糖質から摂取しているくらい、大切なものなんですね。

ですから、「糖質(砂糖)は悪いもの」ではなく、「子どもには適切に与えてあげる必要がある」という考え方が適切だと思います。

では、大切な栄養素である糖質が悪さをしてしまうのは、どんな場合でしょうか。

子どもが食後にボーッと無気力になる理由

子どもの口から入った食べものは、小腸で分解されると、ブドウ糖などに変化して血管の中に吸収されます。

吸収されたブドウ糖は、エネルギー源として使われたり、脂肪として体に蓄えられたりします。

糖質が血液中に吸収されると、血糖値があがります。

食後に血糖値が上がること自体は正常なのですが、一気に大量の糖質が吸収されると、血糖値が下がってボーッとしてくるという問題が起こります。

あなたのお子さんが食後にボーッとしたり無気力になっているとしたら、体の中ではこんなことが起こっているかもしれません。

大量の糖質が吸収されて、血糖値が急に上昇する

血糖値を下げようとして、インスリンという物質が大量に膵臓(すいぞう)から分泌される

インスリンの働きで血糖値が急降下する

血糖値が下がりすぎて、やる気がでない、ボーッとする

子どもが食後にイライラ、キャーキャーする理由

問題は、血糖値が下がりすぎてボーッとするだけでは収まりません。

血糖値が下がってしばらくすると、今度はこんなことが起こります。

血糖値が下がりすぎる

子どもの体が、ホルモン(アドレナリン)の力で血糖値を下げようとする

アドレナリンが血液中にでることで交感神経が刺激されて興奮する

イライラしたり、キャーキャー叫んだりする

大人であれば、

アレをコレだけ食べたから、ボーッとするんだな。

イライラするのは、アレを食べたからかもしれない。

と想像することができます。

でも、子どもにはそんなことはわからないので、ただただボーッとしたり、キャーキャー叫んだりすることになります。

糖質に気分を振りまわされるなんて、子どもがかわいそうですよね。

親が子どものためにできること

ここからは、食生活アドバイザーのぼくが、4歳の娘のために実践している取り組みをいくつか紹介します。

食べる順番を整える

糖質は米やパンに大量に含まれています。

ですから、おなかが空いている時に、いきなり米やパンを食べると糖質が勢いよくあがってしまいます。

野菜に含まれる食物繊維や、おかずに含まれる油は、糖質の吸収をゆるやかにしてくれる性質があります。

そのため、おかずや副菜から食べはじめて、次にお米やパンを食べるのが、糖質のことを考えた時の正しい順番です。

例えば、とくに時間のない朝ごはんの時、パン食になることが多いですよね。

そして、パンとサラダがお皿にのっていると、あたたかい方が美味しいパンから食べたくなるもの。

その場合は、トースターでパンを焼いている間に、サラダや卵などを先に食卓に出して「いただきます」をしましょう。

これで、食物繊維のあとに糖質がおなかに入る、という流れを作ることができます。

パンにはバターをつける

パンには、糖質の多い小麦粉のほかに、砂糖が使われているものもあり、糖質の急上昇をまねきやすい食べものです。

そんなパンを食べるときは、ひとかけらのバターを塗ってみましょう。

油や脂肪には糖質の吸収をゆっくりにする性質がありますので、パンにはバターがオススメです。

ぶどう糖が入った飲み物は飲ませない

コンビニやスーパーで売っている清涼飲料水には、ぶどう糖がたくさん使われています。

「 ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」

あなたも、こんな不思議な名前の原材料を見たことがあると思います。

これらの糖は、砂糖よりも安上がりだったり、甘みを感じやすいので使われている原材料です。

ぶどう糖は小腸で血管の中に取り入れやすい性質をもった糖ですので、非常に危険。

食事時に限らず、日頃からぶどう糖の入った飲み物は飲ませないようにしてあげましょう。

最後に

今回の記事では、子どもがボーッと無気力になったり、イライラキャーキャーと興奮する原因のひとつである、血糖値の問題について紹介しました。

糖質と上手に付き合いながら、子どもには元気な笑顔で1日をすごしてもらいたいものですよね。

それでは、また!

たっくん
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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