こんな人に向けて書いています
- ジャガイモを皮付きのまま食べている(食べたい)
- 安全にジャガイモを食べるために注意することを知りたい
この記事の結論
- ジャガイモを食べる時に取り除くのは、「芽」と「皮(特に緑色の部分)」の2箇所
- とくに子どもが食べる場合は、できるだけ皮を取り除いたほうがいい
こんにちは、食生活アドバイザーのたっくんです。
野菜の栄養って、皮の近くにたくさん含まれていることが多いんですよね。
なので、できるだけ皮をむかずに食べることで、野菜の栄養をより多く体に取り入れることができます。
ジャガイモについても同じで、栄養の20%が皮に含まれていて、皮には食物繊維やビタミンB6などが豊富。
なので、できることならジャガイモも皮つきのまま食べたいところなんですが・・・
ジャガイモは「芽」だけじゃなくて「皮」にも毒があるので、皮ごと食べるには注意が必要なんです。
この件については、農林水産省のジャガイモによる食中毒を予防するためにという記事にまとまっています。
ジャガイモについてあまり知識がない人は、一度目を通しておくことをオススメします。
今回は、農林水産省の記事をもとに、ジャガイモについて理解しておきたいポイントを紹介します。
ジャガイモの「芽」と「皮」にある毒の取り除きかた
<ジャガイモの毒の取り除きかた>
- ジャガイモの芽を根元を含めて完全に取り除く(多少皮より内側の部分も含めて多めに除く)
- ジャガイモの皮をむく。特に、緑色になっているジャガイモは、皮を深くむく(皮より内側の部分も含めて緑色になっている部分は全て除く)
全体が緑色になっていなかったとしても、一部だけ色が変わっていることもあるので注意が必要です。
「緑色になっている皮の部分」をむくとこんな感じです。
↑表から見たところ。
↑裏から見たところ。
芽をしっかりと取り除いたら、緑色になってる部分はないかよく確認!
もし見つけたら、緑色の部分の皮は厚めにむきましょう。
毒の成分であるソラニンは水溶性(水に溶けやすい)なので、緑色の皮をむいたジャガイモは、水につけておくとより安心です。
ジャガイモを買うとき・保存するときに注意すること
買うときと保存するときに注意するポイントです。
意外と知らないことがあるかもしれません。
- 芽が出ていたり、皮に緑色の部分があるジャガイモは買わないようにする
- 家庭での長期間の保存(芽がでたり色が緑色になるリスクが増える)を避けるため、ジャガイモはその都度必要な量を購入する
- ジャガイモは、暗くて涼しい場所に保管する(冷蔵庫で保存する必要はない)
- ジャガイモを冷蔵すると、糖の濃度が高くなり、揚げたり炒めたりしたときにアクリルアミドという有害物質のできる量が増える可能性があるので注意
- かごや通気性が良くなるように穴をあけたポリ袋に入れて、暗くて、涼しく、通気性の良い場所で保存する
- 20℃以上になると発芽、腐敗しやすくなるので、10℃くらいの涼しい場所が好ましい
ジャガイモは「揚げたり炒めたり」するよりも、「蒸したり茹でたり」する方がより安心して食べられるんですね。
ジャガイモを調理するときに注意すること
調理するときの注意ポイントです。
- ジャガイモに芽があれば、そのまわりの部分も含めて取り除く
- 皮に緑色の部分があったら、皮を厚めにむき、緑色の部分のまわりもしっかり皮をむく
- できるだけジャガイモは皮をむいて食べる
- 未熟で小さいジャガイモをたくさん食べないようにする
- 大きさから、食べて大丈夫か判断できない時は、食べないようにする
- 苦みを感じたら、食べないようにする
- ジャガイモを茹でてもソラニンやチャコニンは分解しないので量は減らない
まとめ
ジャガイモの「芽」には毒があるのは有名ですよね。
でも、「(特に緑色になっている)皮の部分」も食べちゃダメ、っていうのは知らない方もいるかもしれません。
正直なところ、ぼくは主夫になるまで知りませんでした。
自分から学びにいかないと知らないことってたくさんあるので、日々勉強が必要ですね。
あまり神経質になってもかえって良くないと思いますが、ちいさな子どもがいる家庭では注意していきましょう。
今回の記事が、あなたにとっても参考になればうれしいです。