海外から輸入されたレモン、洗っただけで食べていませんか?
もしそうだとしたら、要注意。
有毒な防カビ剤を体の中に取り入れているかもれません。
あなたの身近なスーパーで売られている、輸入レモン、輸入オレンジ、輸入グレープフルーツ。
今回の記事では、食生活アドバイザーの資格を持ち、主夫として妻子(娘5才)の胃袋と健康を守っている僕が、これら柑橘(かんきつ)系の果物にひそむ危険性と対処方法について紹介します。
美味しい果物は、せっかくですから安全にいただきましょう!
目次
防カビ剤が使われている危険な輸入果物
海外から輸入された、レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系の果物には、人体に有害な防カビ剤が使用されています。
この写真は、ぼくの自宅の近所にあるスーパー(西友)の果物コーナーに掲示してある表示です。
使用防ばい(防カビ)剤一覧表
商品名 | レモン、オレンジ、グレープフルーツ、スウィーティ、メローゴールド |
産地 | アメリカ、オーストラリア、南アフリカ、イスラエル |
使用防ばい剤 | イマザリル(IMZ)、チアベンダゾール(TBZ)、フルジオキソニル、アゾキシストロピン、ピリメタニル、オルトエルフェノールナトリウム(OPP-Na) |
※防ばいとは、防カビのことです。
使用防ばい剤の欄には、ふだんの生活では耳にしない恐ろしげな薬品名がたくさん書かれていますね。。。
これらの薬品はポストハーベスト農薬と呼ばれ、収穫(ハーベスト)後(ポスト)に果物に使われている防カビ剤です。
防カビ剤は、日本国内での使用は禁止されていて、輸入されてくる果物だけに使われています。
強力な薬品の力で、海外から長い時間をかけて船で運ばれる果物が、輸送の途中でカビないようにするわけです。
では、どうして日本では使用が禁止されている薬品が、輸入されてくる果物には使われているのでしょうか?
以下は、財団法人食品分析開発センター SUNTECのHPからの引用です。
1975年、米国産レモンからポストハーベスト農薬として使用された防かび剤オルトフェニルフェノール(OPP)が検出されました。
当時、日本ではOPPは農薬等その使用が食品に認められておらず、厚生省は一部を廃棄処分にしました。
ポストハーベスト農薬が認められているアメリカとそういった仕組みのない日本の矛盾が起こした事件です。
米国側はOPP等の使用を認めるように強く要求し、押し切られる形というか調整する形で厚生省はOPP他ジフェニル、チアベンダゾール(TBZ)、イマザリルを農薬ではなく食品添加物として認可されました。
収穫後の使用目的が防かび剤は食品の保存の目的と解釈され、農薬ではなく食品添加物という範疇で判断されることになりました。
その結果「防かび剤」という言葉が添加物基準の中に登場し、ジフェニル、OPP、TBZ、イマザリルの使用がかんきつ類(イマザリルはみかん除く)、バナナ(TBZ,イマザリル)を対象に認められ使用基準ではなく、残存量基準が設定されています。
通常食品添加物はバラ売りでは表示をしませんが、防かび剤の場合は通知により表示が必要となり店頭でレモンやオレンジが売られているコーナーには品名とともに「防かび剤(OPP,TBZ)使用」等の表示を見られた方も多いと思います。
アメリカの強い押しに負けた日本が、農薬ではなく食品添加物として取り扱うことで使用を許可したんですね。
いつものパターンとはいえ、恐るべしアメリカの圧力。(日本政府はもっとがんばれ!)
一度、身近なスーパーの果物コーナーでどんな表示がされているか確認してみることをオススメします。
防カビ剤の具体的な危険性(特に妊婦さんは要注意!)
日本では使用禁止されているのに、アメリカから輸入されてくる果物には使用されている防カビ剤。
例えば、使用されていることが多いイマザリル(IMZ)の危険性とはどんなものがあるのでしょうか。
厚生労働省の職場の安全サイトによると、以下のような危険があると記載されています。
イマザリル(IMZ)の危険有害性情報
- 飲み込むと有害
- 吸入すると有害
- 強い眼刺激
- 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
- 長期又は反復ばく露による肝臓の障害のおそれ
- 水生生物に毒性
- 長期的影響により水生生物に毒性
もう、いろいろと恐ろしいですね。。。
なかでも、「胎児への悪影響のおそれ」が一番おそろしい。
例えば、子どもを身ごもった女性が、わが子の健やかな成長を願って果物をたくさん食べようとする。
そして手に取ったのが輸入された柑橘系の果物。
想像しただけで悲しいし、使用が許可されている現実に怒りが湧いてきませんか?
わたしたち消費者は、この現実に対してどんな対策が取れるでしょうか?
自分とわが子を防カビ剤の危険から守る方法
防カビ剤の危険から自分やわが子を守る方法は3つです。
防カビ剤3つの対策
- よく洗って皮をむいて食べる
- レモンなどの柑橘系の果物は国産物を食べる
- 外出先の食事や飲み物に注意する
順番に解説していきます。
表面をよく洗ったあとに皮をむいて食べる
訳あって、輸入果物を食べる場合の方法です。
まずは、タワシやスポンジを使って、果物の表面を流水で5回ほど洗います。
これで水に溶けるタイプの農薬をしっかりと洗い落とします。
次に、包丁やピーラーで輸入果物の皮をむきます。
防カビ剤は皮の中まで浸透していることが多いので、皮をむくことで防カビ剤の対策になります。
輸入レモンはよく洗ったあとに、皮をむいて食べる。
輸入オレンジや輸入グレープフルーツの場合は、流水でよく洗ったあとにカットして、果肉部分をスプーンですくって食べるのがいいでしょう。
ただし、防カビ剤は果肉部分まで浸透しているという実験結果もありますので、できれば国産の柑橘類を選ぶのがベストな選択です。
近所のスーパーだと国産の柑橘系の果物をあまり見かけないかも知れませんが、実はいろいろなところで買うことができます。
レモンなどの柑橘系の果物は国産ものを食べる
日本で育てられた国産の柑橘系果物には、防カビ剤が使用されていません。
なので、柑橘系の果物は国産品を選んで食べましょう。
これが一番シンプルで分かりやすい方法です。
ちょっと探せば、値段も輸入ものと大差なく美味しいレモンなどが手に入ります。
もしかしたら近所のスーパーではあまり見かけないかも知れませんので、ぼくが今まで国産の柑橘系果物を手に入れてきた方法をいくつか紹介します。
国産品の取り扱いに力を入れている宅配サービスを利用する
近所であまり国産の柑橘系果物を見かけない場合は、食材の宅配サービスを利用すると便利です。
ぼくは今まで、Oisix、生活クラブ、東都生協といった宅配サービスを利用してきました。
どのサービスも安心と安全に力を入れていて、国産品の取り扱いも豊富なことが特徴です。
地場(地元)野菜や果物を専門に扱う八百屋さんを利用する
西友のような大手スーパーではなく、近所の八百屋さんをのぞいて見るのもひとつの手。
地場(地元)の野菜や果物を豊富に取り扱っているお店があったりします。
オーガニック食材を扱うスーパーを利用する
仮に輸入果物であっても、オーガニック(無農薬)の認証がされていればひとまず安心です。
最近は、大手スーパーのイオンさんがオーガニック食材に力を入れていて、果物もオーガニックのコーナーが設けられています。
ちなみにぼくは、宅配サービス、地元の八百屋さん、西友やイオンを組み合わせて食卓をまわしています。
外出先の食事や飲み物に注意する
外出先での飲食では、食材を自分で選べないことが多いので注意しましょう。
例えば、レモンの輪切りが浮かんだ紅茶を飲む場合は、できるだけ早めにレモンを引き上げましょう。
紅茶につけている時間が長いほど、防カビ剤の溶け出す量が多くなります。
また、レストランなどで提供される水がレモン味(レモン水)だった場合も要注意です。
ぼくは、信頼しているお店以外でレモン水が提供された場合は「ふつうのお水をお願いします」と言って、レモン水は飲まないようにしています。
まとめ
今回の記事では、海外から輸入されたレモンやオレンジなどの危険性、防カビ剤の対策についてお伝えしました。
スラムダンクに憧れてバスケットボールをしていた中学生の頃、母がよく輪切りレモンのはちみつ漬けを作ってくれました。
よろこんで食べていた記憶があるんですけど、あの皮付きレモンはおそらく海外からの輸入品。
知らないってことは、怖いことだなーと思います。
ぼくは、わが子には国産のレモンだけを食べさせようと決めています。
今回の記事が、あなたの今後の参考になればとてもうれしいです。
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