孤食が気になる人
「食生活アドバイザーのたっくんは、孤食についてどう思いますか?」
先日、そんな質問をいただきました。
孤食のお話をする前に、食生活アドバイザーを取得してからの、ぼくの家族構成をお伝えしておきます。
- ぼく(在宅が中心の主夫)
- 妻(自宅を中心に起業準備中)
- 娘(5歳の幼稚園児)
平日の昼食以外は、すべて家族3人そろって食事をしています。
振り返ってみると、ぼくの母親は専業主婦でしたし、結婚してからは朝晩は妻と一緒に食事をしていました。
つまり、孤食をした経験がほとんどないんですね。
そのため、今まではあまり孤食について考えてきたことがなかった、というのが正直な現状です。
そこで今回は、現代人の孤食の状況を調べつつ、孤食についてあらためて考えていきたいと思います。
現代人の孤食の実態
現代人のライフスタイルの変化にともなって、食生活自体も多様化しています。
核家族化が進むなか、家族がそろって食事をする機会が減り、「こ食」という言葉も生まれました。
一人で食事をするのが「孤食」、家族がそろって食卓に集まっていても別々のものを食べるのが「個食」。
ちょっと混同しやすいのですが、孤食と個食は別のものです。
現代人がどれくらい孤食をしているか、というのを農林水産省が調べた資料がありました。
2017年には、11%の人が「ほとんど毎日、1日の全ての食事を、ひとりで食べている」状況です。
次に、同じく農林水産省が、孤食をしている人の感想をまとめた資料も見つけました。
この感想を見るかぎり、孤食を仕方ない、気にならない、と考えている人がほとんどだということが分かります。
みんな、何かしら理由があって孤食をしているんですよね。
ですから、人生において大切にするものは人それぞれなので、無理して毎回家族全員が集まって食事を取らなくてもいい、と思います。
(※子育て中のパパママについては、一汁一菜などを駆使して、ぜひ子どもと一緒の食卓作りに励んでくださいね。)
食事にはココロとカラダの栄養があって、家族と一緒に食事をするとココロの栄養が満たされると言われます。
でも例えば、相性の合わない家族と無理して一緒に食事をしても、ココロが満たされることはないですよね。
家族との時間よりも、仕事を一番に考えたい時期の人もいるでしょう。
ぼくは、簡単に作れるシンプルな食卓で、家族が一緒に食事を食べる機会が増えたら嬉しいと思っています。
が、それはあくまで「家族と一緒に食事をすることを大切にしたい時期にいる」人へ向けたメッセージであって、全ての人がそうすべきとも思いません。
なので、孤食についてあまり気にしすぎる必要はない、というのが本日時点での結論です。
ご質問いただいたことで、孤食について考え始めるいいきっかけになりました。
今後の学びを、随時記事に追加していきたいと思います。
それでは、また明日!